2001年3月6日 マイケルジャクソン イギリス ケンブリッジ大学にて

bookended2008-04-11


「私には子ども時代がありませんでした。」
彼はそう語った。彼は若くして成功をおさめたアーティストではあったけど、幼年時代からステージで脚光を浴びていたことが、必ずしも彼のプライベートな幸せには直結しなかったってことさ。



「私達はみんな子ども時代に多くのことを学びます。世の中のことなんておかまいなしに遊びほうけて、両親から大切にされ、悩み事といったら学校のテストくらいなものです。
しかし私はその子ども時代が欠けたまま大きくなったのです。コーラスグループで休み無く歌い踊っていた私は当時5歳でした。もちろん音楽活動はずっと好きで楽しみながら続けてきたものですが、小さい頃は何よりふつうの子どもでありたかった。友達と木の家をつくったり、ボール投げやかくれんぼをして過ごしたかったのです。名声を得ながらも私は、好きなように自由に遊ぶ子ども達の笑顔がうらやましかった。
その頃すでに有名人だった私は出掛けるときは変装しなければなりませんでした。たまの休日に郊外の街に出かけて、商店街の雑踏や、公園で遊ぶ子ども達や、ベンチでまどろむ子守役の老婆を眺めながら、すばらしく平和できらきら光る日常の光景に浸ってゆくことが何よりも楽しかった。
取るに足らない平凡なことと誰もが思うでしょう。まさにそういったことが私を魅了してしまったのです。」

どんな子どもでも一人一人無条件に愛される権利が必要です。
どんな状況においても愛され保護される権利、どんな子どもでも自分に価値があると信じられる権利、どんな内容であれ話を聞いてもらえる権利、いじめにおびえずに平等に教育を受ける権利。肌の色が黒いか白いかとか、どんな宗教を信じているか以前に、わたしたちは自分が愛されていると知るべきです。」(以上、M.J.の講演内容です)



人生において栄光を勝ち取るには、それなりの課題や困難、苦悩やストレスを乗り越えなければなりません。乗り越える際に支えになるものは「幼児期からの心地良い体験」にほかならないのです。


 ひとつの考え方。人間の身体には治癒系ともいうべきシステムが存在している。DNAの損傷に対する自己修復システムをはじめとする細胞、組織、器官レベルに存在する自己回復システム。さらには神経、内分泌系、免疫系のネットワークが奏でる自己治癒のシステムまで含まれる。

 病因を見つけ、それを除去しようとするのではなく、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すという視点。治癒系をうまく働かせる。薬は治癒力を引き出しやすい状況をつくる手助けとして用いる。

その人にとって、現在、何が問題なのか明確にする。過去や病因には深入りしない。
本人にとっての真実が、すなわち真実であるという前提に立つ。客観的に真実と思えないことでも、本人にとっての真実に基づき話を進めていく。それが信頼形成において大切。
本人が「できていること」を重視する。本人の悩みやこだわりは「あってもしょうがない」「そんな目にあったら落ち込んで当然」として承認する。